世界各地に存在する、風化寸前の廃墟の数々。不気味だけど、その物悲しい美しさに思わず覗きたくなる!ノスタルジックな世界観を味わえる、歴史が生み出した建造物をご紹介します。
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奈良ドリームランド(日本)
まずはこちら。1961年に建設された、遊園地の跡地。米ディズニーランドを見本として造られた娯楽施設のため、全体のデザインが非常によく似ていますね。その後千葉に東京ディズニーランドが、大阪にユニバーサル・スタジオ・ジャパンがつくられ、入場人数が減少してしまい、廃園を余儀なくされました。現在も廃園された当時のまま、多くのアトラクションや施設が残さています。
ミシガン中央駅(アメリカ)
1913年に開業した、地上18階建てのミシガンセントラルステーション。その見事な内装と規模の大きさに目を見張るはず。長年親しまれてきた駅でしたが、市内にアムトラックの駅が建設されたために、1988年その役目を終えました。一時は取り壊しがなされるとの事でしたが、保存してほしいとの意見と、莫大な取り壊し予算から、今現在でも放置されたままとなっています。映画のロケ地として使用されることもあるそうです。
蒸気船 SS Aryfield(オーストラリア)
オーストラリア・シドニーのホームブッシュ湾にひっそりと浮かんでいるのは、かつての蒸気船SS Aryfield号。水上に取り残されたその美しい姿は、まるでひとつのアート作品のよう。「水に浮かぶ森」という愛称でも親しまれ、目まぐるしい世間の移り変わりを、ただ静かに見守っています。
コールマンスコップ(ナミビア共和国)
村まるごと廃墟となってしまったのが、ナミビア共和国の南に位置する、コールマンスコップ。元々小さな炭坑町であったこの地は、およそ100年前に、ダイヤモンドが発掘された事から発展。ドイツ領の一部として栄え、駅・映画館・病院・学校などなど、当時から発達を見せた場所でしたが、第2次世界大戦後に衰退してしまいます。砂に覆われたその姿が、見ている人をノスタルジックな気持ちにさせますね。
オランダ島(アメリカ)
最後にご紹介するのは、消滅してしまった島・アメリカのメリーランド州オランダ島です。約1世紀前まで、猟師や農夫が住んでいて、人口400人ほどのチェサピーク湾で最大の島でした。しかしそれから10年ほどすると、風化と侵食のため、住民は本土へと移住していきました。さいごまで残されていたこの家も、5年前にとうとう崩壊してしまいました。今はその姿を拝見することができない、幻の島となっています。
世界各地に点在する、ぽつんと取り残された廃墟の数々、いかがでしたか?かつて多くの人に親しまれた場所だからこそ、哀愁漂うモニュメントのような存在に見えますね。次回の旅行は、歴史を感じられる旅にしてみてはいかがでしょうか?